電子書籍化・自炊代行サービス「未来BOOK」で本のデータ化をして本棚を整理

 大量に溜まった専門書をどうにか整理したい

何年分もの購入した本が場所を取るようになってしまったので、なんとかしたいと思っていたのですが、
映像やCG関連の本は大型ものも多いし、価格も結構するものも多いので、単に捨てるのはもったいないし、古い情報でも意外と役に立つこともあるのがこの業界…。
でも、大量の本は場所も取る…。

ということで、電子書籍化（自炊代行）サービスをいくつか検討し、「未来BOOK」というサービスを利用してみました。

電子書籍化・自炊代行サービスに求めるもの

主に電子書籍化する時に気になったのは、以下の点でした。
・OCR（テキストデータ化）ができる
・画質が良いか
・料金（送料を含め）
・集荷してもらえる

電子書籍化する利点は、場所を取らなくなるという点もありますが、データ化することで、本文を文字列検索できるようになることで、欲しい情報を見つけやすくなるという点もあります。
しかし、それには本の内容を文字データとして認識する「OCR」という処理を行わなければいけません。なので、高い精度でOCRを行えるサービスを検討しました。
また、映像や写真、イラスト集などの本も多いため、スキャンの画質が高い必要もありました。
後は価格が安いほうが当然助かりますし、本は重たいので集荷をしてもらえるサービスがあるところを選びたいと思いました。
そんな中で、ネットで検索して自分の要望に合っていて評判が良さそうなサービスで見つけたのが今回利用した「未来BOOK」でした。
 

電子書籍化・自炊代行サービス「未来BOOK」の特徴と評判

未来BOOKは、OCR機能の利用や高画質なスキャン、低価格の送料など様々な特長を備えています。
基本的な料金は本のサイズと納期で決まり、ページ数は無制限です。
納期を30営業日に設定すれば追加料金はかかりませんが、より早い納品を希望すると追加料金が発生します。

オプションが多く指定でき、各本ごとに細かく指定することもでき便利です。
自分が利用したのは、主に以下のオプションを追加しました。（それぞれ追加料金がかかります）

・OCR
前述した文字をテキストデータとして、PDFファイル内に埋め込んでくれるオプションです。

・600dpiスキャン
より制度の高いスキャンを行えるオプションです。小さな文字が多い楽譜や、気に入っている写真集やイラスト集にはこれを利用しました。

・線除去スキャン
電子書籍化では、本に付着した紙粉によって、ある程度画像に線が入ってしまうようなのですが、それを除去するオプション。

・低コントラストスキャン
電子書籍化ではコントラストが高めにスキャンされることが多いので、イラストや写真の多い本には、こちらを利用すると黒つぶれなどを抑えることができます。

送料については、ダンボール1箱（サイズ制限なし、30kgまで）で1300円ですが、本は意外と重量がかさむことがありますので注意が必要です。
（特に腰に注意…）

納品はPDFファイルで、Gigafile便というファイル転送サービスを通じて提供されます。物理メディアでの納品も可能ですが、有料となります。

ネットで検索すると、未来BOOKを利用した方がスキャンの品質についてレビューされている情報がいくつか出てきて、それらを見ても評判が良さそうでした。

 

OCRが失敗して文字化け？している本が稀にある

納品されたデータを確認すると、画質についてはある程度期待通りでした。とはいえ、流石に、最初から電子書籍として販売されているものほどクリアではなく、ズームすると若干ドット感のある画質です。

ほとんどは期待通りにスキャンされましたが、中には以下の画像のように、OCR処理が適切に処理されておらず、文字化けのようになってしまうケースもありました。

そのため、納品されたPDFファイルを開いてテキスト部分をテキストエディタなどにコピー・アンド・ペーストし、文字化けや誤りがないかを確認することをお勧めします。

この件については、未来BOOKのカスタマーサポートへ問い合わせをしたところ、OCRのエラーということで、迅速な対応と修正をしていただけました。この点は、サービスの信頼性を感じる部分でした。