映像コーデックの重要性
映像データは、圧縮をしない非圧縮の状態だとかなりデータ量が大きくなってしまいます。そのため、殆どの映像は圧縮されているのですが、圧縮しすぎると画質が劣化してしまうという問題があります。
そこで映像のレダリングに使用するコーデックの比較検証を行いました。
AfterEffectを使用し、データ量を軽くしながらも映像の劣化を抑えるコーデックを調べています。
今回は、「MOVのアニメーション圧縮」を基準として、各コーデックのデータ量と元動画からの劣化が有るか無いかを基準に性能を比較しています。
(アニメーション圧縮は昔から完成映像の納品形式としてもよく使用されているので基準としました)
比較に使用した動画は、以下のように微妙なグラデーションとパーティクルが写った5秒間の映像で行いました。レンダリングされた映像データを再度AfterEffectsに読み込み元の映像とズレがないか比較をして、劣化が無いかを確認しました。
コーデック性能比較:映像の劣化抑制とデータ量軽減の検証結果
以下は、比較結果の一覧表です。
参考までに、h264(15Mbps)でのデータも一番下に入れています。
元動画とのズレがなく軽量なデータの映像コーデックはDNxHR_HQX10bit
元動画とのズレがなく、アニメーション圧縮に対するデータ量が小さいコーデックは、
以下の2つでいずれもデータ量が108MBでした。
DNxHD_1080p_HQX10bit
DNxHR_HQX10bit
上記の2つはどちらもAvidのコーデックで、DNxHD_1080p_HQX10bitの方は解像度の規定がされているという点が違うだけで、基本的にはこの2つは同じものと見てよいかと思います。
意外だったのが、ProRes422でも元映像とのズレがあったということです。
(簡単なテストでAEのみでの比較なので、もしかしたら環境によっては結果が変わるかもしません)
また、h264はデータ量がかなり小さくなる割には、画質の劣化がそれほど大きくなかったため、現在スタンダードに使用されている理由を再確認できました。
以上の結果から、映像の品質とデータ量のバランスを考慮しながら、使用するコーデックの参考になれば幸いです。
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