外部参照シーン(XRefScenes)でmaxシーンファイルを読み込む
外部参照シーン(XRefScenes)を使って、別のmaxシーンファイルを読み込むと、以下のような利点があります。
・シーン内に直接データを置かないので、シーンデータを軽くすることができる
・1つのmaxシーンを複数の作業者で共有できるので、読み込んでいるmaxファイルを修正すれば、それを読み込んでいる各シーンでも修正が適用される。
しかし、 外部参照シーン(XRefScenes)で読み込んでいるオブジェクトは、編集することができず、オブジェクトプロパティを変更することもできないので、レンダリング時に必要な設定変更をするのも難しくなります。
外部参照シーン(XRefScenes)で読み込まれるmaxファイル内のオブジェクトで設定しておくこと
外部参照シーン(XRefScenes)で読み込まれるシーン内にあるオブジェクトに、
オブジェクトプロパティのRenderingControl内にある、「By Object」ボタンを押して、「By Layer」に切り替えます。
すると、RenderingControlがグレーアウトされて、オブジェクトプロパティが編集できなくなり、レイヤープロパティの設定を引き継ぐようになります。
この設定をすることで、レイヤープロパティからRenderingControlの設定を変更すると、
その設定がオブジェクトプロパティに適用されるようになます。
以下の画像では、レイヤープロパティで「Visible to Camera」をオフにすると、そのレイヤーに含まれているオブジェクトのプロパティでも「Visible to Camera」がオフに設定されています。
活用方法
この方法を使うと、レイヤーごとではありますが、外部参照シーンで読み込んでいるオブジェクトのオブジェクトプロパティを変更することができるので、
「Visible to Camera」の設定を変更して、地面に落ちる影だけをレンダリングできるようにする、
カットごとに「Cast Shadow」をオフに設定して、絵的に不要な影を出ないようにする、
といった対応が、
XRefScenesで読み込んでいて複数の作業者で共有している元のmaxファイルを変更することなく可能になるので、柔軟な対応ができるようになるかと思います。
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