特定の種類のオブジェクトのみ非表示にする方法
3ds Maxでシーンが複雑になると、作業効率を上げるために特定のオブジェクトだけを表示したい場合があります。
従来は「Hide
by Category」しか機能がありませんでしたが、ビューポートごとに設定できる「Active Viewport Filter」が3dsmax2022から追加されています。
・Hide by Categoryの特徴と制限
「Hide by Category」は、ジオメトリ、ライト、カメラなど、オブジェクトの種類ごとに表示・非表示を切り替える機能です。ただし、この機能は全てのビューポートに一括で適用されてしまいます。
そのため、特定のビューポートだけで表示を切り替えたい場合には不便でした。
ビューポートごとに表示するオブジェクトを指定できる「Active Viewport Filter」
「Active Viewport Filter」は、ビューポートごとに表示するオブジェクトの種類を個別に設定できる機能です。
この機能を使うことで、各ビューポートごとに必要なオブジェクトのみを表示することができます。
設定は各ビューポートごとに独立しており、他のビューポートには影響しないので便利です。
Active Viewport Filterの使い方
ビューポート左上のフィルタアイコンをクリックすると有効になります。詳細設定はアイコンを右クリックすると表示されます。表示したいオブジェクトのカテゴリ(例:Geometry, Lights, Camerasなど)にチェックを入れます。
チェックを外したカテゴリは、そのビューポートで非表示になります。
この設定は、選択したビューポートのみに適用され、他のビューポートの表示には影響しません。
また、フィルタリングはビューポート表示のみに作用し、レンダリング結果には影響しません。
使用例:カメラビューにはジオメトリーのみを表示すると作業しやすい
例えば、カメラビューにリグ用のボーンやヘルパーなどが表示されていると、キャラのポーズや形状がわかりにくくなり作業がしにくいので、ジオメトリーだけを表示しておきたくなります。
ジオメトリーだけを表示したい場合は、カメラビューをアクティブにして「Geometry」のみチェックを入れます。
これにより、カメラビューではジオメトリのみが表示され、ボーンやBiped、シェイプなどのオブジェクトは非表示となり、
他のビューポートではリグ用のオブジェクトは表示されているので、カメラビューでキャラのジオメトリー(形状)のみを確認しながら、リグを操作することができるようになります。
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